リハビリテーション(リハビリ)をご存知でしょうか? もともとリハビリテーションは失われた機能を取り戻すことと考えられていたのですが、実はリハビリテーションの意義はこれだけにとどまりません。リハビリテーションは機能を取り戻すだけではなく、機能の低下を食い止め、日常生活の豊かにするために必須の治療なのです。
リハビリテーションのメリット
リハビリの目的
- 失われた機能を取り戻す
- 今ある機能を保持する
失われた機能をリハビリで取り戻す
リハビリテーションの1つめの目的は失われた機能を取り戻すことです。関節のこわばりやダメージによって動きが制限されると、痛みがなくなっても動けなくなることがあります。これは脳が関節の動かし方を忘れてしまったために起きる現象で、日常の動作ができなくなると生活に大きな制限を与えるだけでなく、患者さんやご家族にとっても非常につらい思いをします。
このような失われた機能を取り戻すためにリハビリを得意とする理学療法士やリハビリテーションの専門家が治療を行います。
日常的によくつかう動作を繰り返し、機能を体に取り戻します。自分の動作の回復ができただけで、患者さんにとって大きな喜びになり、生活にゆとりが生まれます。
関節の動きの低下を抑え、いまの機能を維持するリハビリ
リハビリの2つ目の目的は、動きを忘れないように事前に防ぐことです。関節の動きが制限されると動きが緩慢になったりり、そのまま筋力の低下や関節が硬くなるなど悪影響が出てきます。このような関節の動きの低下を止めるためにも、今ある機能を維持するというのが2つ目の目標が大切になります。
いままで普通にできていたことができなくなることは、患者さんにとって大きな不安の原因になります。「このまま介護を必要とするのか?」「家族の負担になっていないか?」といった心配を取り除くためにもリハビリテーションを有効活用してください。
リハビリテーションの進歩
リハビリテーションには理学療法士と医師が関わります。医師が治療の計画のひとつとして「リハビリテーション」を活用し痛みの除去と動きの回復を同時に行えるようになり、関節の痛みを我慢しながらリハビリテーションを続ける必要がなくなりました。
体に大きな負担をかけずに治療ができるリハビリテーションの環境の整備が進んでいるので、病院のリハビリテーション施設や訪問看護の一環として行われるリハビリテーションなどを活用して、生活の楽しみを取り戻せるように頑張ってみましょう。