リウマチの患者さんはうまく自助具を活用することで関節に加わる負担を減らすことができます。自助具は生活のさまざまな場面で活用することができ、日常生活動作(ADL)の維持に活躍します。
食事
食事の時に役に立つ自助具としてお箸やスプーンがあります。リウマチによって手の動きが制限されてくるとどうしてもお箸などの細かい手の動きを要求される道具の取り扱いが難しくなります。少しの力で操作できるようにお箸をピンセット状に組み合わせた道具や、握りやすい形に改良されたスプーンを用いて日常生活の動作の改善ができます。また、お皿やコップの選び方も非常に重要です。持ち手が付いていたり、手で持ち上げやすいように形が工夫されている食器なら毎日の生活が自立でき、非常に生活が楽になるはずです。
着替え
着替えで関節に負担がかかるのはボタンかけ動作です。ボタンがかけやすいように工夫された自助具を使ったり、服を引っ張り上げるための棒を活用すると脱ぎ着が非常にらくになります。関節の痛みを気にしながら大変な思いをして着替えをすることがなくなるとオシャレを楽しむ余裕も生まれます。
外出
外出時には折りたたみ式の杖や歩きやすく工夫された靴を活用すると過ごしやすくなるかもしれません。どこかに買い物に行く時や、誰かと会う時にも活用できるので、うまく有効活用してみてください。
自助具というのは日常生活の自立性を上げるために必須の道具です。自分の希望通りの動作を行うためには日常動作を自分で行うことが重要です。自分の生活の質を高めるためにも、自助具を有効活用してください。