リウマチの患者さんがよく心配されることに食事やアルコールとリウマチの関係が挙げられます。リウマチは炎症を主体にした疾患なので、飲酒や飲食物に少しだけ気を配る必要があります。
アルコールとリウマチの関係
アルコールを服用すると一般に炎症が悪化するといわれています。これは血管が拡張することで炎症が起こっている部分にも血液が流れ込むことが原因です。炎症の病態は発赤・腫脹・発熱・疼痛という4つの症状を合わせたものですが、このうちの発赤と腫脹には血液の流れが関与しています。血流が増すことで炎症が悪化する恐れがあるので、過度な飲酒は控え、健康に害さない適量を楽しむ程度にするといいでしょう。
食事とリウマチの関係
リウマチの患者さんは高タンパク・高カロリーの食事を心がける必要があります。慢性的に炎症が続いてしまうと体力が低下してしまい、たんぱく質を摂り、ある程度カロリーが高いものを食べることが必要です。もちろんカロリーオーバーになってしまうと肥満につながってしまうので、関節への負荷などを考えながら医師と相談してみるといいかもしれません。
このほかにもビタミン類の摂取は非常に大切です。関節の炎症が繰り返されてしまい、骨が作られたりなくなったりする時には、ビタミンDの働きが非常に重要になります。魚介類に豊富に含まれるビタミンをうまく摂取しましょう。また炎症を繰り返す場合には、体内で活性酸素が作られてしまいます。抗酸化物質のビタミンCを取ることで活性酸素の働きを抑え、リウマチの症状を和らげたり回復の手助けになるよう気をつけて下さい。
ただし、リウマトレックスを服用している場合には注意が必要です。リウマトレックスの使用中は葉酸の服用をやめなくてはなりません。ブロッコリーやモロヘイヤなどの葉酸を多く含む食品を避けるように気をつけましょう。