温泉・入浴は効果的 でも事前の準備も忘れずに




リウマチは関節をあたためることで炎症を抑え、痛みを緩和することができます。温泉や入浴を上手に活用して心も体もリラックスできるよう効果的にお風呂を取り入れましょう。

温泉に入る時には着替えが必要になるので、自助具を活用したり入浴に必要な道具に一工夫すると入浴が楽になります。ボディータオルを絞るのが難しい場合には脱衣所と温泉の出入り口に近い部分に着替えを置き、タオルを多めに持っていくと温泉に入る負担が減るでしょう。温泉によっては急な段差や長い階段などにも注意が必要です。あらかじめ温泉に問い合わせをして、温泉までの距離や温泉の中の段差の有無などを確認してみましょう。

普段の入浴では温泉と注意することがやや異なります。入浴前にシャンプーやリンスのボトルが出し入れしやすいものか確認しておきます。タオルで体を洗うのが難しい場合には自助具やブラシなどを使って体を洗うと洗いやすくなるでしょう。また、浴槽に入る時と出る時に注意が必要です。浴槽に段差があり、入るのが難しい場合には段差を取り除く工夫も大切です。浴槽内に小さい椅子を固定しておいたり、手すりを周囲に設置すると入浴が楽になります。特に手すりは立ち上がる時にも役立つので、設置すると入浴の負担が大きく緩和されるでしょう。

入浴はリウマチの患者さんにとって非常に大切なことで、一人で入浴できるだけで患者さんの精神的な満足度が大きく向上します。少しずつ工夫をして過ごしやすい生活をおくりましょう。